農林水産省補助事業 産地収益力向上支援事業 全国推進事業(農業生産工程管理体制構築事業)
農業ナビゲーション研究所 開発・運営
GAPガイドライン準拠 学習システム GAP検定
●GAP検定とは
GAP検定は、GAPの導入・実践に関係する法令や具体的な取組例、参考例などの様々な情報を、農林水産省の「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン(参考資料集を含む)」に即して整理・体系化した、GAPを総合的に理解するための学習システムです。
受講方法は、インターネットを利用したeラーニングです。当NPOのホームページから申込み・受講できます。http://www.nnavi.org
※農業ナビゲーション研究所が実施するもので、農林水産省による公的な資格・検定制度ではありません。

●GAP検定の目的
食の安全・安心を背景に、生産工程管理(GAP)の導入の動きが広がっています。また、都道府県や農協団体、流通業者などが連携した認証制度の導入が進んでいます。農薬や肥料の適正使用はもとより、農場管理、農業従事者の衛生管理など、生産から収穫調製、出荷までの一連の生産工程を管理する手法として、食品加工施設におけるHACCPと同様に定着しつつあります。GAPは食品の安全や生産工程管理だけでなく、環境保全や労働安全、更には経営の改善や効率化といった様々な課題に対する具体的な実践手法としての活用が期待されています。特に、震災の影響などにより、消費者を始めとする国民は、農産物の安全・安心ばかりでなく、農業全体に対して高い関心を持っていることが再認識されており、GAPの重要性は益々高まるばかりです。
しかしながら、GAPの取り組みはまだ始まったばかりで、特にGAPを導入する生産者や生産者団体、GAPの指導者などからGAPの取組を支援する具体的な仕組みが求められていました。
当NPOでは、平成22年度産地収益力向上支援事業・全国推進事業(先進的総合生産工程管理体制構築事業)において実践的で具体的な取組事例や認証機関などの調査・分析を行ない、それによって得られた情報を体系化し、GAPに関する総合的なデータベース「GAP取組支援データベース」を構築し、既に一般に公開しています。
今回、平成23年度事業において、GAPガイドラインの対象作物の拡大に伴うデータベースの拡充を行うとともに、GAPガイドラインに即してGAPを総合的に理解するためのeラーニングによる学習システムを構築しました。この学習システム「GAP検定」は、GAPの導入・実践に関係する法令や具体的な取組例、参考例などの情報をGAPガイドラインに即して整理・体系化したもので、GAPガイドラインに即して整理されたGAPに関する知識の習得度を確認することができます。
「GAP検定」の受講により、生産者や普及指導員・営農指導員などの指導者が農林水産省のGAPガイドラインを理解し、その内容をGAPの検討や導入あるいは指導を行う際に有効活用できることを目指しています。その結果、GAPの普及と導入が促進されることを目的としています。

●GAP検定の概要
GAP検定は、農林水産省の「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン(参考資料集を含む)」を構成する9つの作物【 野菜、米、麦、果樹、茶、飼料作物、その他の作物(食用)、その他の作物(非食用)、きのこ 】の全てを網羅した内容になっています。作物共通の内容をまとめて記述し、続いて作物特有の内容を補足しますので、作物全般について総合的に学習することができます。
内容は、@食品安全を主な目的とする取組A環境保全を主な目的とする取組B労働安全を主な目的とする取組C農業生産工程管理の全般に係る取組の4つの単元で構成されます。各単元は、その取組を構成する区分毎の具体的な取組事項について、GAPガイドラインに記載されている全ての項目に関する設問と解説が用意されています。
設問と解説は、各取組の区分、取組事項の番号順に記述しています。具体的には、ガイドラインの「本文」と「注意事項」、ガイドライン参考資料集の「解説文」、「取組例」をそのまま転記しています。また、法令上の義務が含まれる項目については「取組事項に関する法令・指針等」を、必要に応じて「参考」情報も転記していますので、GAPガイドラインに完全に準拠した内容でもれなく学習することができます。
さらに、GAP検定の主要部分である「具体例」では、その取組事項に合った現場の写真を照会しながら、どのような問題・注意すべき事項があるかを具体的に記述していますので、実際の場面を想定して実践的に理解することができます。特に、法令上の義務事項には 法令義務 マークが付きます。
●GAP検定の構成
●「具体例」の設問例

●GAP検定の受講方法
受講資格: 生産者個人、各種機関・団体の担当者など誰でも受講できます。
受講形態: インターネットを利用したeラーニングです。時間や場所を選ばず受講できます。高額な旅費交通費などは掛かりません。
受講期間: 1回の申込みにつき90日間です。余裕を持って受講できます。
申込方法: 当NPOのホームページの「GAP検定」をクリックし、「新規申込み」から必要な情報を入力してお申込みください。ID、パスワードを発行します。
受講方法: 当NPOのホームページの「GAP検定」をクリックし、「受講ログイン」からID、パスワードを入力して受講してください。
採点方法: 各取組事項の設問毎に採点できます。各単元・各区分毎に習得度を正答数、正答率、評価点で確認できます。法令上の義務事項の習得度も確認できます。
修了証:  受講終了後に受講者全員に修了証を発行します。修了証には評価結果が記載されます。
受講料金: 受講者1名・1回の申込みにつき2万円(税別)です。受付後に請求書を送付します。
注意事項: 受講を申込みされた時点で利用規約に同意されたものとします。利用規約に従って受講してください。
また予告なしに、受講方法や受講内容が変更される場合があります。

●事業および協議会の概要
事業の名称:平成23年度 農林水産省補助事業 産地活性化総合対策事業のうち
産地収益力向上支援事業 全国推進事業(農業生産工程管理体制構築事業)
[ 所管部署 ] 農林水産省 生産局 農産部 技術普及課 新技術企画班
実施主体: 特定非営利活動法人 農業ナビゲーション研究所
協議会組織:GAP取組支援データベース協議会
[ 協議会メンバー ]
 学識経験者   南石晃明 ◎座長 九州大学大学院 農学研究院 教授
 マスコミ    青山浩子    農業ジャーナリスト
 農業法人    平石 博    有限会社グリーン 代表取締役
 生協      内山和夫    日本生活協同組合連合会 会員支援本部
                 産直グループ グループマネージャー
 都道府県    横山 篤    長野県農政部 農業技術課 環境農業係 主査
 農協(全国組織) 丸澤充芳    全国農業協同組合中央会
                 営農・農地総合対策部 営農企画課 審査役
 農協(単位組織) 峯田泰稔    えひめ中央農業協同組合 営農部 生産指導課長
 事務局     木村 浩    NPO法人農業ナビゲーション研究所 代表理事

 [ 協力者 ]   藤井淳生    株式会社農水産ID 執行役員

●今後の取組・お問い合わせ
GAP検定は、農林水産省が公表するGAPガイドラインの改訂に順次対応します。
特定非営利活動法人農業ナビゲーション研究所で継続して運用します。

GAP検定に関してお気づきの点などありましたら、下記までメールにてお知らせください。
[ GAP検定担当 gapkentei@nnavi.org
皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申しあげます。


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