1. GAP取組支援データベースの概要
GAP取組支援データベースの目的
食の安全・安心を背景に、生産工程管理(GAP)の導入の動きが広がっています。更に都道府県や農協団体、流通業者などが連携し認証制度の導入が進んでいます。農薬や肥料の適正使用はもとより、農場管理、農業従事者の衛生管理など、生産・収穫調製・出荷までの一連の生産工程を管理する手法としてのGAPの導入が、食品加工施設におけるHACCP導入と同様の位置づけとして定着しつつあります。
しかしながら、生産者や農業団体、普及現場でのGAPの普及や実践活動は、緒に就いたばかりで、GAPに関する様々な情報が求められている現状です。
そこで、実践的かつ具体的な取組事例や生産現場などの調査・分析などを行ない、それによって得られた情報を体系化し、「GAP取組支援データベース」としてGAPに関する総合的なデータベースシステムの構築を行うことにしました。このデータベースシステムは生産者や農業関係者がGAPの検討や導入あるいは指導を行う際に有効活用できることを目指しています。
その結果、生産工程管理(GAP)の普及と導入が促進されることを目的としています。

GAP取組支援データベースの構成
GAP取組支援データベースは、生産工程管理(GAP)を具体的に実践するための「実践情報」とそれを補足する「基礎情報」で構成されます。

実践情報

@GAPの理解・合意形成
産地としてGAPに取り組む場合には、参加する生産者の合意形成を図るため、GAPや農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容について理解を深める必要があります。ここでは、GAPの理解と産地の合意形成に必要な様々な情報を、ガイドラインに則して整理、体系化して提供します。
A体制作り・進め方
農業生産活動ではさまざまな農場管理の仕事があります。また、GAPの実践には点検項目の作成や周知、内部点検などが必要です。また、役割分担や責任者の決定も必要です。ここでは、GAPを実践する際の体制作りと具体的な進め方について整理しています。
BGAPの実践(PDCAの実践)
GAPの実践は単に点検項目を確認するだけではありません。農場利用計画・点検項目の作成・見直し (Plan)から、記録・実践(Do)、点検(Check)、見直し(Action)の作業を繰り返し実行することが重要です。ここでは、PDCAの工程に則してGAPの実践に関する情報を提供します。
農場利用計画・点検項目の作成・見直し
栽培計画等、農場を利用する計画やルールの策定や、ガイドラインに示している実践を奨励すべき取組事項の内容が満たされるような各産地の状況に合わせた点検項目の作成と見直しを行います。
実践・記録
取組事項の内容について、研修会や回覧・掲示物などで作業者への周知・徹底を図り、GAPを実践します。点検項目を確認して、農作業を行い、取組内容の記録或いは伝票等の関係書類を保存します。
点検
各生産者が行う自己点検と生産者以外の他者による客観的な点検の実施により、実践できた点検項目の確認を行います。実践できなかった点検項目については改善すべき点として確認・記録しておくことが大切です。
見直し
点検の結果、実践できなかった点検項目については、農作業の見直しを行い、改善策を検討し、次の栽培に活用します。また、点検項目に従って作業したにもかかわらず、ガイドラインの取組事項が満たせないことのないよう、必要に応じて点検項目の見直しを行います。そして、農作業と点検項目の内容を見直すために、GAPを実践するための改善計画と指導計画を作成します。
基礎情報
基礎情報は、
 @GAPの理解
 AGAPの実践
 B各種情報
 C相談窓口
で構成されます。各機関、団体等が提供する情報を整理し、統合的に提供します。


GAP取組支援データベースの閲覧方法
GAP取組支援データベースは誰でも閲覧することができます。
画面左側に表示される項目メニューから閲覧したいものを選択してください。
画面右側に該当する情報が表示されます。
情報を印刷することもできます。印刷したい項目ページの右上の印刷ボタンを押してください。


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