農薬を使用する際、適用作物(農薬のラベルに書かれている、その農薬を使用できる作物のこと)以外に農薬を使用してはならないことが法令上義務づけられています。この取組の一環として、農薬を散布する時は、農薬の飛散による周辺作物への影響を低減するために以下の点に留意しましょう。
・周辺の農作物栽培者に対して、事前に農薬使用の目的や散布日時、使う農薬の種類等についての情報提供
・農薬を使う際には、病害虫の発生状況を踏まえて、最小限の区域にとどめた農薬散布
・近隣に影響が少ない天候の日や時間帯での散布
・風向きを考慮したノズルの向きの決定
・飛散が少ない形状の農薬、散布方法、散布器具の選択 等
・できる限り混植樹や周辺ほ場の農作物に共通する農薬を選定
・スピードスプレヤーの場合、園地周縁部での散布時におけるノズルの開閉・送風量の調節、ドリフト低減ノズル等のアタッチメントの使用等散布対象樹以外への飛散の防止
・低風量でも十分農薬散布ができる樹形の管理、農薬飛散防止効果も期待できる防風林・ネットの設置等の園地設計の配慮などの中長期的視野も含めた栽培・園地管理面からの取組の実施 等
【参考】 農薬を選定する際、周辺作物にも適用のあるもの、飛散性の少ない剤型のものを選ぶなどの工夫も効果的です。